精神的につらい仕事かも

最初に弱音を吐いた事件

私が葬儀屋で働きはじめた際、最初に弱音を吐いた事件というのを今でも覚えています。

それは、入社して1年目の9月。
まだ夏の日差しを感じるような、30度超えの炎天下の中で行った葬儀の話です。
病院ではなく警察から遺体の処理を依頼された際、小さなアパートへ先輩と二人で向かいました。

その時目にした光景は、まさに地獄絵図。
遺体は原型をほとんど留めておらず、身元判明にも時間がかかったそうです。
そこには、言葉にするのも辛い状況が広がっていました。

先輩と夜な夜な飲みに出かけたことも

警察からの依頼はそれほど多いものではありませんでしたが、それでも2ヶ月に1度は少なくとも話が届きます。
その都度、仕事が終わったあとに先輩と愚痴を言い合う日々が続いていました。

学生時代からあまりお酒が得意ではなかったものの、精神的に追い詰められている日々が続くにつれて、どんどん飲む量も増えていくことに。
それまであまり外で飲んだことがなかったものの、先輩に連れられて色んなお店を知ることが出来ました。
大変な部分が多い反面、社会人としての心得は他の人より早く得られたかもしれません。

今だに慣れないこと

とは言え、今だに慣れないこともあります。
例えば、遺族の方とのやり取りについてです。

あまり感情的になってはいけない、という先輩の教えの元、淡々と葬儀の手続きを進めているのですが、時たまそれが「冷酷に感じる」と言う方も少なくありません。
感情を逆なでしないよう、私も出来る限りの対応を取ろうとするのですが、いきなり身内が亡くなった、という方にはそれを受け取るのも難しいでしょう。
学生時代に培った心理学も素人レベルなため、今でも対応には迷いが生じます。

体力的な辛さには慣れました

精神的な辛さには色々と弱音を吐いてきましたが、体力的な辛さにはだいぶ慣れてきました。
遺体の運び方や一日中立ちっぱなしのときなども、細かなコツを掴んできたため、連日葬儀が重なった時でもあまり苦にしません。

最近入社してきた新入社員にも、出来る限りコツや力の入れ方などを教えたいと思います。
ただ、精神的な強さを見につけるには、私ではなく先輩から教わったほうがよいかもしれませんね。